この時期になって6年生が1人立ちしつつある。

やっと。


1人立ちの定義は難しいが私は

【周りを見ようとする】

事を1人立ちの定義としています。

ここに至るまで様々な経験や準備も必要だし、サッカーだけで辿り着けない部分だとは思うが、まずはサッカーに夢中になり、

【上手くなりたい!】

【強くなりたい!】

と子供が思うようになる事が大事かなと考えている。


あまり大きな声で言えないが、彼等の大半は、

【順番を間違えて】

ここまで来てしまったんです。

その分成長が遅れました。

学校で学ぶ様にサッカーも学ぶ段階と言うものがある。

私は昔から一貫教育、一貫指導体制の信望者だが、やはり無理な履修は心を破壊する。

社会にはシステムがあるけど、子供の成長には段階が、一歩ずつ進んで行くシステムも大事だと思う。

色々な育成システムがあっても良いがシステム、組織ありきの育成システムが大多数になったら危険だ。

と個人的に思う。




うちの子達の話に戻しますが、ここ1カ月の彼等はまず態度が変わった。

話している内容は相変わらず幼いが、これは彼等だけではなく他チームを見ても似たようなものかな。

態度が変わったから全てが良くなってる訳ではない。


相変わらず指摘されなれば質が低いし、すぐにさぼる。

ただ数ヶ月前との絶対的な違いは


【こちらの話に耳を傾ける素直さ】


が出てきた部分だ。

自ら殻に閉じこもっていた彼等は今自分の目で見て頭で考えて心を動かしてサッカーに取り組める様になった。

此処まで辿り着くのはなかなか大変な事だが、ようやくスタートラインに立った、今はそんな状況ですかね。

私の感覚では半年遅い。

フォルマーレの指導では1人立ちがスタートラインなので、低学年時にスタートラインに立たせてそこから積み上げをしていきたいんですね。

そう考えると低学年は既に身につきつつあるし5年生も既に殆どの子が1人立ちしています。


この部分がフォルマーレの一番誇れる、良い部分だと思う。

ただ自立が結果に結びつくとは限らないし、かなりの労力や工夫、保護者との連携や協力、そして上手くいかない時の信頼関係の継続や構築が非常に難しい部分なんですね。

今回6年生はこの最後のビッグタイトルをかけた戦いで結果が出てるのは私自身誇れる所ですが、偶然の部分もあればそうじゃない部分もあるんですね。

やはりサッカーは学年が上がれば上がる程勝つのは難しくなるし努力して来たチームや個人が伸びてきて低学年時に強かったチームも簡単に勝てなくなってくるんです。

しかもチーム戦術やコーチや保護者のバックアップがメインのやり方をしていると学年が上がれば上がるほど勝てなくなるし上手くもならない。


フォルマーレのやり方はある程度選手や保護者に経験をさせながら指導と実践を繰り返し理解を深め、ホントの実力を身につけさせて行くので簡単ではない。

いや、ある意味簡単な事ですが、それを何にも惑わされずぶれずに続ける事が最も困難だと個人的には感じている。

うちはそれが出来る。

皆様にサッカーをやらせて頂ける環境がある限り。


今回の6年生の快進撃は(ベスト8に来ただけでも快進撃と言って差し支えないと思う。)幸運もあった。

予選リーグで同組だった南市川Aや平田さんは秋から冬にかけて非常にチームが調子良かったらしく、招待大会で旋風を巻き起こしていたらしいです。

平田さんは八千代の大会で県大会で上位のスポルト八千代さんを倒したり、百合台を内容で押し込んだりしていたらしいですし、南市川さんも強豪揃う宮田杯で優勝したり、この2つを倒して1位になるのは難しいと思っていました。

ただ実力は身について来て自立し始めた彼等を見て五分の戦いが出来る事には自信を持っていましたね。

勝つか負けるかは分からないが、我々のプレーも必ず通用するだろう、やりたい事は出来ると分かっていた。

ただ南市川さんはうちとの対戦時、システムを変えてうちの良さを消しに来たのであまりうちらしさは出せなかったが、南市川さんも良さは消えていましたね。
そういった部分ではラッキーでした。


うちは打ち合いを覚悟して華々しく散るつもりでしたから。(笑)

平田戦は思っていたよりこちらがボールをキープする展開になりチャンスの数も多かったですね。

ドリブルで平田さんを崩せたのは自信になりましたね。

試合は引き分けでしたが、この試合が予選突破の鍵になったと思ってます。

今まで苦手にしていた相手を抜群の内容でこちらのペースに巻き込めたのが印象的で、正直あれほどボールをキープ出来るとは思ってなかったので子供達の成長を実感したし、ここに来て急激に良くなっている事を感じました。

しかし次の大柏戦は以前までの悪い部分が顔を出したので、まだまだこの2チームを上回り1位になるのは難しいと思ってましたが、一応予選1日目が終了する前に子供達に注文をつけておきました。

【1位になりたいならもう2つ位壁を乗り越えないと難しい。引いた相手を崩せないと言うのは分かるが、あまりにも頭を使わなさすぎるし結果にとらわれすぎている。取ろうと思ってるだけで取れるなら誰でも出来る。もっと頭を使え。そして自分達のペースややり方を乱すな。そして一回上手くいったくらいで調子に乗るな。お前達の悪い所だ。勝てば何でもOKとかそんなつまらない考えはやめて欲しい。それにホントに勝ちたいなら普段からそういった事にこだわったり準備をしてみろ。】


と、無理な注文をつけましたが、翌日、その注文を受け入れた彼等に待っていたのは歓喜でした。

私自身、その急激な成長驚きました。

もちろんその言葉だけで成長した訳ではないですが、今まで出来なかった事を一番大事な2日目の2試合で出してくれたのは寧ろ驚きでした。

肝心なとこで得点を奪えないのが彼等なのに(笑)

でもたった1日で逞しく成長する姿を見れたのは嬉しかったし、市川の少年サッカー達の目指す国立、国府台スポーツセンターに行けたのは、スポーツセンターに行ける喜びを見られたのは嬉しいと言うより安心したと言うか、ホッとした気持ちがありましたね。


私は保護者の皆さんがピッチで躍動する姿を、喜怒哀楽を出して頑張っている姿を応援して欲しいと何時も願ってるし、より多くの方が応援しやすい競技場での大会を見て欲しい、スタンドが我が子を我が子のチームを応援して欲しいので、試合を堪能して欲しいので、その部分が今回は一番嬉しいですね。


語弊があるかもしれませんが私は選手としても指導者としても優勝経験は結構あるので、自分が勝つことには正直あまり興味はない。

負けず嫌いだから負けるのは嫌いだが、どんな手を使ってでも勝とうとは思ってません。

インチキして勝っても選手の為には絶対にならない事がわかったのでね。


何が何でも勝つ気持ち、精神的な部分では勝つことに拘りははありますけど。



しかし、子供の成長はやはり面白いものです。

私は何よりそこが一番楽しい。


サッカーを教え、キッカケやヒントを先に与え、時にはやらせて待ち、失敗させて学ばせ、時には無理矢理引っ張る。

上手くやれば成長は促進出来る。

でも全てのスタートは自立だ。

そして自立する前にサッカーを好きになると言う基本が大事だ。

自立してない選手、サッカーが好きではない選手は絶対に伸びない。

システムを先に教えたら勝てるかもしれないけど選手は育たない。

団子サッカーも私に言わせれば無理矢理やらせたならアウトだ。


中学年代の子供達を教える事から始めたサッカーコーチだが、ここ10年は、少年サッカーの指導者達から沢山学んだ結論です。

やはり専門的にその世代を見てきた人達は違うし、中学年代以上の選手を教える指導者達は少年サッカーの指導者達から多くを学んだ方が良いと思う。

単純にチームのサッカーを見るだけでは分からない奥深さがあるのが少年サッカーだ。


私も結論と言ったものの日々学んでいる途中です。

素晴らしい指導者達はどの地域にも絶対にいる。

目の届かない所で支えてくれているし、素晴らしい指導者達は誰よりも人間くさい。

そして色々言われやすくなった学校の先生達ですが、先生達懐の深さや賢さは是非学んだ方が良い。

そしてサッカーに関わる保護者の方々は もっと目を開いて感謝の気持ちを持って子供達をグランドに送り出して欲しいと願っています。

どこのチームにもそう願っています。

子供達をヘラヘラさせないでください。
それでは。
 

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