サッカーの指導をしていて毎回の様に感じる事がある。
 
 それは
 
 【習熟や熟成】
 
 について。
 
 
 どちらも指導者の腕と本人のやる気があれば成熟に向かってスピードを上げることは可能だと思うがそれでも
 
 【時間】
 
 が必要なのは間違いないだろう。
 
 我々大人ははついつい
 
 
 【自分は何でも出来る】
 
 【自分で直ぐに出来る様になった】
 
 と思っている人が多いと感じるが、そんな事は有り得ない。
 
 実際に大人になった今でも
 
 【出来ない事】
 
 の方が多いのではないだろうか。
 
 
 どんな事でも本当の意味で身につくのは時間がかかると思う。
 
 ましてやサッカーの場合、
 
 【足】
 
 を使ったスポーツなので尚更だろう。
 
 サッカー素人なら股関節を開くだけでも一苦労だろうし、開きながら力を入れるインサイドキックなどは日常的には不自然きわまりない動作なので相当な回数の練習をこなさないと身につかないだろう。
 
 自然に、考えなくても正確に連続して出来て始めて
 
 
 【身についた】
 
 
 と言える話だと思う。
 
 ボールコントロール、パス&ゴー、ルックアップ。
 
 身につけるのはそんな簡単な事ではない。
 
 しかしただやっているだけでは身にも付かない。
 
 基本と呼ばれるものは意識的にも体力的にも消耗が激しいから、楽をしたい人間の本質的な部分を考えると形を崩して楽をして出来た風に習慣になってしまう事が殆どだと思う。
 
 自分の意識だけで基本身につける事は困難なのは周知の事実だと思う。
 
 ましてや私達が相手にしているのは育成年代の子供だからだ。
 
 甘いと言う人も、思う人もいると思うが、諸外国の育成年代の話を(今やインターネットでいくらでも出ている)沢山見て欲しい。
 
 今やあのブラジルでさえ、ストリートサッカーが消えつつあるらしいですからね。
 
 これはJリーガーを育てるとかそんな小さい話ではない。(Jリーガーを育てた事を軽視してる訳ではない)
 
 もっと大きな話だと私は考えています。
 
 まあ、考えるだけなら誰でも出来ますから…
 
 ただその考えをどう現場におろしていくか、子供の指導に反映させて行くかはきわめて重要だと思っている。
 
 私共の様な小さなクラブだからこそ出来る事がある、日本サッカーを底辺から突き上げる、そう信じて今日の練習も意欲的に取り組んでいきます(^_^)v