私は
 
 『監督』
 
 と言われるのがあまり好きではない。
 
 
 いくら経験を積めども未だ好きな所は(これからも?)コーチのまま。
 
 
 選手を教えて、その成長過程を観察する、保護者の喜ぶ顔が見たい、ハッキリ言えばそこしか楽しみがないのです。
 
 その発展型が今チームを見る立場である
 
 『監督』
 
 になった、ただそれだけの事なんです。
 
 語弊があるといけないので付け加えますが、監督を請け負った以上、監督としての責務や、監督として成長していく気持ちや考えはしっかりと持っているつもりです。
 
 
 『楽しみ』
 
 
 を究極型にするのに
 
 『監督』
 
 
 になる必要性もありましたし、希望を持って今までコーチをしていた部分もあります。
 
 
 元々、コーチを始めたキッカケが私がちょっとアドバイスしたら子供が上手くなり試合で活躍してチームを勝利に導き、それが自信になり生活面も変わったと保護者や学校の先生から感謝されたのが今でもハッキリ記憶に残っている、ただそれだけの事、単純な出来事があっただけ。
 
 
 こんなに喜んで貰えるなら、俺がちょっとアドバイスしただけで練習を数回見ただけで喜んでもらえるなら楽しいな(^_^)
 
 コーチを始めた動機はそこだけなんですよね。
 
 
 だから自分の教え子達が上手くならなかったり、保護者の方が怒ってばかりいると、とても嫌な気分になる。
 
 
 
 コーチと言う立場であれば難無く出来る事も監督として皆を笑顔にするのは並大抵の努力ではかなわない。
 
 
 私には監督なんて似合わないし、とても無理…
 
 
 と思った事もありましたが今は
 
 『コツ』
 
 
 が掴めつつある感じがしています。
 
 
 恥ずかしながら最近気がついたのは監督と言えども
 
 
 『周囲の人々に育てられている』
 
 
 と言う私なりのニュアンスがある。
 
 
 保護者の中には私より年上だったり、企業の社長だったり、なにもかも私より上の人達が沢山いる。
 
 年下でも私より賢い人達や、私より情に厚い人達も沢山いる。
 
 
 それら全てを受け入れる、理解する、見渡す事が私なりの監督業なんじゃないかと。
 
 また、分かりつつあるのが現状なのかなと。
 
 
 私は自チームの事をいい過ぎるのは何かと思いますが、フォルマーレの保護者はホントに素晴らしいと思う。
 
 
 他のチームと違うのは、(他チームの監督から聞く問題のある話はうちでは一切ない。)
 
 『保護者の方々がチームに文句を言わない』
 事。
 
 
 但し、意見や、気持ち的な事は、堂々とハッキリと言ってくれます。
 
 
 時に文句的な事も言われたりしますが、それはお互い人間なんで時間をかけて話し合い、解決してきました。
 
 残念ながら途中で辞めてしまう人とは話し合いが一切ありませんでしたが。(昨年度途中退部者はたった3名)
 
 ただそれも全部相手が悪いとは思っていませんし、何処かで会えば普通に挨拶や世間話くらいは交わします。
 
 
 価値観の相違だけでしたね、上手く行かない時は。
 
 
 
 
 逆に言えば価値観が会えばどんな困難も乗り越えられる、そんな心強さも今のうちを見ていると感じ取れる。
 
 子供達を選手としてリスペクトし、リスペクトしつつも教えれる事はしっかり詰め込んで、一人前の選手に育てあげたい。
 
 
 
 それが一人前の社会人を育成する事にも繋がるはずですから。
 
 
 サッカーが好きな様な子は活発でやんちゃが多い。
 
 
 そんなエネルギーマックスの彼等、彼女達がサッカーを通じて精神的に大人になり、それぞれの夢に向かって走っていく。
 
 
 単純だけど、そんなクラブに育って行って欲しいし、それを出来るのが監督なのかなと思っています。
 
 
 監督は楽しくないけど、やりがいはあるし、社会的にとても意味のある立場ですね。
 
 
 皆さんにまた新年度も監督を続けさせてもらえる以上、まずは今年1年、突っ走っていきます!
 
 
 でもたまにでいいんで休ませてください(笑)
 
 
 2012 3・28
 石島