昨日行われた
『市川市親善大会五年生の部』
に初めて決勝トーナメントに進出したフォルマーレ。
五年生からタイトルをかけた大会概要になる市川市では、親善大会は昔からメインイベントと言われている大会なんです。
特に六年時に行われる親善大会は小学生サッカーの集大成を見せる大イベント。
私自身、この六年の最後の大会で優勝した事が今でも自信や良い思い出になっています。
特に準々決勝で決めたゴール(当時優勝候補ナンバーワンのチームから決めた決勝ゴール)の瞬間は今でも忘れていません(^_^)
スタンド観戦していた両親とベンチにいた監督や仲間に向けて放ったガッツポーズの快感も忘れていません(^w^)
五年生時には決勝で敗れて涙しましたけど。 (しかも自分のミスで…)
いつも決勝で敗れていた私のチームは、最後の最後に笑えたんです。
並み居る強豪、私より上手いライバル達との切磋琢磨は、何より素晴らしい経験となり今に至っています。
この大会から巣立ち、花開いたサッカー選手も多数居ますし、様々な分野で活躍している社会人を育てている、伝統のある重みのある親善大会。
昨日うちの父(パパコーチ)に大会の話をした所
『親善で勝つのは難しい。俺でもまだ二回位しか優勝してない。初めての出場で3位は凄い事じゃないか!』
と珍しくお褒めの言葉を頂戴しました。
素直に嬉しかったですね(^_^)
チームを率いる監督としても、今年結果が出始めた中での、今大会の成績は、自身の背中を押す、勇気づけられた成果でもありました。
それに市川市内のサッカー関係者に少しはインパクトを残せた(まさか準々決勝で昨年優勝チームを倒すとは誰も思っていない。)かなと。
しかも準決勝も前半
は0-0。
今や強豪となったフッチと戦い、(うちはほぼ連戦でフッチは休養充分)最後まであきらめないで戦えた事が何より素晴らしい結果だと私は感じた。
そして準々決勝のPK戦。
最後のキッカーは佐川航介。
半年前はレギュラーではなく、いつも私に怒鳴られ(愛のムチです。)けなされ、試合に出ても弱気なプレーで直ぐに交代させるなど、弱腰で貧弱なマイナス思考の強い選手だった。(自身で感じてるより数段良い選手なのだが)
その航介がPK戦時、キッカーに名乗りを上げた。
正直驚きと、不安が頭をよぎった。
まさかPK戦にすらなるとは(KIさんはここ数年で一番結果を残しているチーム。)思っておらず何の準備もしてなかったので、キッカーが主力の三人以外決まっていなかったのだ。
ある程度はコーチと雑談の中で話はしていたが最後はだいたい
『当日の状況次第だな』
で話を終えていた程度。
主力の三人以外は選手に決めさせようとしたら案の定誰も手を挙げない(笑)
勇気がないのか、冷静に自己分析出来ているのか(笑)
そんな中一人の男が声を挙げた。
『俺やる!』
…
…
三年生の翔太。
達也コーチ
『……おまえら、三年に任せて良いのか?(半分怒)』
…
…
『じゃあ俺やります!』
と、しばらくの沈黙後、名乗り出たのが航介。
『良し、決まりだ!』
じゃあ五番は誰が蹴る?
主力三人そっぽを向く(怒)
『勝てる気がしない…』
結局翔太が五番を努める事になりPK戦が始まる。
そして結果は航介のキックにより勝利を収めたのである。
彼の決断と勇気、そして心の成長に涙しました…
個人的には航介が決めて勝てた事が何より嬉しかった。
キッカーを決めるときに手を挙げた航介の気持ちが、成功を手に入れた瞬間であったと今は思う。
彼の技術やメンタルに不安はあったが、普段の言動から一人の人間として信じていたので、(挨拶、言葉使いがしっかりしている。仲間を大事に思う気持ちがある。どんな時も頑張れる。練習を真面目にやる。監督、コーチを尊敬している、信じている。)みんなが彼を信じた気持ちがゴールに繋がったと思う。
一番緊張する場面だったと思う。
キック自体は平凡なキックだったが、やはり気持ちがこもっていたのか、キーパーに弾かれたボールはバーにあたり、次にキーパーの頭にあたりゴールラインを割る劇的ぶり(*_*)
優勝候補を倒した瞬間、ベンチ、選手が一体となって喜びを爆発させました(^O^)
こんな経験はめったに出来ないと思う。
それくらい伝統や、経験と言うのは重いものだ。
しかし、若さを(未熟さとも言う)エネルギーに変え、邁進する事もやはり大事なの事を改めて感じた。
今回ベスト4に入れたから次は決勝とか、またベスト8に入れるとか、そんな単純な簡単な事ではない。
強いチームでも一回戦で負ける事があるのもサッカーだ。
市川市内のチームにはそれぞれ『顔』がある。
勝負に徹していてロングボールのKI。
戦術が決まっていて身体能力の高いフッチ。
パスワークの百合台。
ドリブルの平田。
カウンターの中央支部各チーム。
それらのチームと今後熱いバトルが繰り広げられると思います。
うちは大事な大会で、大きな大会程、良いパフォーマンスを出したいので、自らのスタイル構築に全力を注ぎ、市内のサッカーシーンの1ページに名前を刻んで行きたいと改めて思った大会でした(^O^)