『真剣』
 
 
 『協調』
 
 
 『楽しく』
 
 
 
 の三本柱がフォルマーレ指導方針です。
 チーム立ち上げ当初からこの理念は変わりません。 
 ただ、八年前と今では時間の経過、歴史の積み重ね、世の中の変化が著しいので少し言い方のニュアンスは変わるかなと思います。 
 時間の経過と共に当初の理念であるフォルマーレ指導方針三本柱を内外共に勘違いされる方が増えて来た様に感じます。 
 特に気になるのは 
 
 『楽しい』
 
 の部分。 
 自分が思う『楽しさ』とは、心の有様を指します。 
 充実感であったり達成感を指します。 
 ふざけたり、人を傷つけて楽しんだり、そう言うモノは指してません。 
 今もつくづく思うのは、フォルマーレ理念はとても理想が高い。
 そして普遍的であるなと。
 理念は結果ではなく、目標であるから、目指すべきチームの方向性。 
 出来る出来ないと言うレベルの話ではありません。 
 出来ないけど、そこ(理念)を目指す、出来ない時もあるけど、帰るべき場所はそこであると言う意味です。 
 サッカーは技術や身体的能力がとても重要なスポーツだと思います。 
 ただ単に、勝ち負けだけを考えるのであれば、技術や身体的能力を高めれば良い。 
 しかし、フォルマーレが活動している対象年齢は6歳〜18歳までの、
 
 『育成要素』
 
 の強い年代であります。 
 特に10歳〜13歳位までは 
 
 『ゴールデンエイジ』
 
 と呼ばれ、サッカー界ではサッカー選手として大成する上で最も重要な年代であると言われています。 
 自分も経験上(たかだか20年の経験ですが…)、ゴールデンエイジの概念は概ね間違いはないなと思っています。
 この時期に、どういう指導をするか、活動環境を与えるかと言う部分が1人の人間として、選手として、今後の成長に非常に大切だと考え、どのチームも独自の色を出して、日々奮闘しているんだと思います。 
 フォルマーレでは、上記三本柱をこの年代において最重要と、最優先事項と考え、今に至っている訳であります。 
 たかだか七年経過しただけのフォルマーレですが、育成面の成果は現れて来ていると自負しています。 
 卒業生には選手として全国大会に出た子や、年代別の日本代表候補に選ばれる様な子も出てきました。 
 指導者になった子も居ます。 
 サッカーも頑張り、勉強と両立させて、希望した進路で、次の目標や夢に向かって頑張っている子の話も沢山聞いています。 
 八年前に理想を掲げ、勢い良く飛び出したフォルマーレ号は荒波に揉まれながらも行く先を見据え、皆様と力を合わせ子供達一人一人の為にゆっくりとですが着実に航海をしている途中であります。
 
 『夢』 
 の力を信じ 
 
 
 『前向きに明るく』
 
 『強いチーム』
 
 を目指してこれからも引き続き頑張って行きます!
 
 2011年 4月 
 
  石島 学